ビールのハイネケンからレトロ調ガラケーがリリース

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ビールで有名なハイネケンから限定リリースされる「The Boring Phone」は、機能を徹底的にそぎ落としてガラケー仕様。台数は5000台。スポーツなどのイベントにて特別に配布されます。

ThoBoringPhoneの生まれた背景

twitterもInstagramなどのSNSのない、以前はガラケーと呼ばれた携帯電話。多くのアプリを備えたハイテクなスマートフォンの登場により片隅に追いやられ、忘れられつつある機器ですが、現在、にわかに注目を集め「ThoBoringPhone」の開発元となったHMD(Human Mobile Devices)は、フィーチャーフォンの売り上げを伸ばしています。

背景となっているのがスマートフォンの快適さ。便利すぎるゆえに、なかなか画面から離れられないといった問題が挙げられます。人によっては会議中や社交的な集まりにおいて、スマホを持っていると自分でも制御できないぐらいに気になってしまい、どうしても画面を確認してしまうといった悩みを抱える人が多いようです。
アマゾンやアップルなどのテック企業でも、画面を見ずに確認、操作できるようなツールをリリースしているように、そういった画面を凝視してスマホから離れられない問題に取り組んでいます。しかし、近年ではそもそも画面を見る必要のないフィーチャーフォンは一部で人気となっており、そのトレンドに乗ってリリースされることになったのがハイネケンの「The Boring Phone」になります。

The Boring Phoneとは

The Boring Phoneは、基本はメールと通話しかできない仕様となっており、これを携帯していても常にいちいち画面が気になることがありません。単純にSNSやyoutube、株価などの新着情報が受け取れなくすればよいという単純な発想ですが、ただこの方法はスマホ中毒な人にはかなり効果的なようで、実践している人も多いようです。
機能としてはその他に、カメラやヘッドフォンジャック、充電用のマイクロUSBポートは用意されており、デュアルSIMと4G接続に対応しています。アプリは「Snake」がインストールされており、プレイできるようですが、これらの機能があっても気になって画面をすぐに確認してしまうといったことからは解放される携帯となっています。

デザインなど

ガラケー自体が平成レトロな文脈となりますが、The boring phoneのデザインはスケルトンタイプのレトロ調。広告にある携帯画面にも解像度が低いドットのような画像が映し出されているように、すべてがレトロなデザインで統一されています。デザインを手がけているのはBodegaであり、1980~90年代に流行したガジェットを現代風にアレンジしたニューレトロに焦点を当てているようです。

画面が気にならないメリットがありながらも、デザインもおしゃれなのででこれならば携帯していても時代遅れ感はないので、手に入れたい人も多いと思われますが残念ながらBoring Phoneは市販はされることなく5000台の限定生産で、イベントやキャンペーンを通じて配布されます。積極的にイベントなどを調べるのも良いですが、好評ならば販売されるかもしれませんのでそちらも期待したい所です。